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天気予報と占い [My トーク]

昔に見たTVの時代劇にこんな話がありました。[TV]
ある男が江戸の町で太鼓を叩いて天気を当てると言う商売をしていました。[晴れ]
太鼓を叩いて天気が判る?なんて非科学的な…と思うでしょうが、太鼓の皮は湿気に敏感なので、それで晴れ・雨の予想をしているものと思われます。[霧]
男の商売は結構繁盛していました。
ある日、ある女性がどうしても明日の天気を知りたいと熱心に尋ねに来ていました。
男はちょっと調子が出ないらしく、いつものように読めなかったらしい。
男は、その女性に「どうしてそんなに知りたい?」と尋ねました。
すると女性は、自分には病気の子供がいるのだと。それが、難しい病で普通の医者では治せない。
しかし、奇跡的にそれを治せることの出来る医者が付近の宿に泊まりに来るという話。
その医者に子供を見せたい。行くとしたら、負ぶっていくことになる。天気が気になる。晴れだったら負ぶっていけるが雨なら困る、と女性は言うのでした。
すっかり同情してしまった男は、ついこう言ってしまいました。「明日は晴れです!間違いありません!」と。[晴れ]
女性は泣いて喜んで帰っていきました。
ところが、当日は大外れの土砂降りの雨。[雨]
しかし、女性は予報を信じて子供を負ぶって出掛けてしまった。止める人もいたそうですが…。
そして、雨に打たれて衰弱し、母子共々死んでしまったそうです。
男は当然、周囲から責められたが、それでもその仕事を続けたのだとか。
但し、どんなに客が望んでようと、答えは曲げずに伝えると誓って、だそうです。

これを観たのは、絲がまだ子供の頃でした。ですが、とても印象深くて今でも覚えていたりします。[眼鏡]
かねがね、占いとは天気予報に似てるかもなぁと感じることがあります。
普段何気なく気にしてる時もありますが、「この日は絶対晴れて欲しい」って思う日がありますよね。
楽しみにしていた遠足とか何かの式とか。[ムード]
でも、天気を決めるのは人間ではなく、天の采配なのです。[曇り]
「晴れがいい。晴れにして!」と願われたとしても、予報士は予測したまま伝えるしかないのです。
その結果ガッカリされる事もあるでしょう。それでも、答えを曲げて伝えてしまったらどうなるか。
最悪、雨の日に何の準備も無く出かけて命に関わる事もあるのです。[雷]
雨だと知っていたなら、日にちを延期したり、それでも行くならそれなりの準備を整えるでしょう。
TVの話のその女性も雨だと知れば一時は落胆するかもしれないが、それなら雨にも万端の準備をして出掛けたかもしれないし、他の方法を思いついたかもしれない。
喜ぶからと望む答えを与えることは、本当の意味でのその人の為にはならないこともあるのです。
占いも相談者が望む言われたい言葉を待ってる時もあります。
だけど、カードは正直で相談者の希望なんて無視して答えをくれます。それが、相談者の望むものと違うことも多々あります。[バッド(下向き矢印)]
そういう時は、先の話をつい思い出して、答えを曲げて伝えることはやめようと決めています。
当人にはショックであっても、それによって心の準備が出来て本当の不運が訪れた時の対処をおのずと考えられるのではと思うからです。
喜ぶからと言って答えを曲げて伝えて、それで予想もしない悲劇を招くよりも、一時的にはショックであってもそれによって回避の可能性だってあるのです。[パンチ]
それに、占いも天気予報も当たってなんぼと思っております。[手(チョキ)]
望む答えを与えるのが仕事じゃなく、その答えを元に相談者がこれからすることを決めればいい、とそう思うのです。
なので、絲は鑑定する時はカードの出たまま答えることにしています。
それが、望まれてる答えでなくても、です。
ちょっとドライかもしれませんが、占い師と天気予報士はそれくらいの方がいいと思いますので。[猫]
それでは、これにて。[かわいい]
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マイン

すごい深いお話ですね!!
私も子供の頃に聞いたお話は、後の自分の人生に影響を与えてると思います。
このお話をずっと覚えているという事は、絲さんは子供の頃から占い師志望だったのでしょうか??
でもこのお話、よくよく考えてみると悪い結果にもちゃんと意味がある、っていう風にも解釈ができそうですね^^☆
by マイン (2011-04-17 12:58) 

比翼 絲

マインさん、こんにちは。
いえ、別に子供の頃から占い師志望じゃなかったですよ。^^;
占いは好きだけど、それを仕事にしたいとまでは思いもしませんでした。
もしかして、その頃から占い師を目指していたらこんなに回り道しなくても良かったのかなぁと、ふと思うこともありますが。

天気予報士さんは、時として期待されない情報を伝えなくてはいけない立場で、でもそれを伝えなければ被害が拡大することもあるので、重要な立場だなぁと思うこともあります。
そういう筋の通し方は見習いたいなぁと思います。
by 比翼 絲 (2011-04-17 15:23) 

ままみ

天気予報と占い、とても良い例えだと思いました。
占い師も人生の晴れ雨を予測し、相談者が雨の日でも濡れないようにとアドバイスしますものね。
占星術や気学などは、解釈に個性が出たり、流派が違っていたとしても、
生年月日を元に答えを導き出すので、大筋の鑑定結果は似通っているはずです。
凶を吉、と伝えるには物凄く無理があります。
もしそう伝えている人がいたとしたら(いないと思いますが^^;)それは運命というものを真摯に捉えてないし、先人から伝えられてきた占いのなんたるかを知らない人なのだと思います。

悩んだお客さんが早く楽になりたいと相談に来られて、良くない結果が出て余計に悩まれてしまうようなケースは、カウンセラーさんの方が良いのかも知れません。

でも占い師は、例えその人が望まない結果が出たとしても、今後の人生を良くしていくため受け入れてもらえるよう、お手伝いをする役目があるのですから、やはりカウンセラー的な仕事でもあると思います。
私も悩んでいる人のお力になれるよう頑張りたいと思っています^^☆


by ままみ (2011-04-19 22:44) 

比翼 絲

ままみさん、こんにちは。
占星術や気学は命占になるので、その人の人生の流れが判ってしまうのでしょうね。
タロットの場合は卜占になるので短期間の未来しか見れないので、ある程度の運命は変えられるというつもりでいます。
まあ、中には悩みを聞いて欲しいだけの人などもいるので、カウンセリングの要素もあるでしょうね。
悩みを聞いてもらってスッキリした~♪という人もいらっしゃるようですし。
自分は昔、カウンセラー講座に通ったこともあるのですが、カウンセラーもある程度はクライアントに対してドライな方が良いようですよ。
「力になりたい」と意気込むと共倒れになることもあるそうですし。
所詮、その人の人生はその人にしか決められないのですし、そう割り切った方が良いと思うのですが…。
でも、力になれない時は辛くなる時もありますね。
お互い、頑張りましょう。^^
by 比翼 絲 (2011-04-20 19:33) 

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