「ＦＯＣＵＳ」という雑誌の中の

もうとっくに廃刊になりましたが、「ＦＯＣＵＳ」という雑誌が存在したという事を覚えてられるでしょうか。
所謂、写真週刊誌でして、芸能人や政治家たちのスキャンダルなどの証拠写真を掲載していたという一種の暴露本でした。
まあ、この本のテーマである写真やスキャンダルはどうでもいいのです。
それよりもこの本の巻末に連載されていた人相見のコーナーが絲はとても好きで楽しみにしていたのでした。（立ち読みですけど）
その時の旬で話題の人物を一人ピックアップして、その顔を人相見の観点であれこれと書いていたというコーナーでした。
これが本当に楽しくて文章も軽快で面白かったのです。
その時の話題になってる人物を取り上げていたので、この人はこういう人物なのかと新たな視点で見れました。
読んでる内に自然に勉強になってたようで、人相学の詳しい事も知らないのに結構覚えてしまっていました。
例えば、顔の右半分は建前、左半分は本音の顔になるらしいです。
目の下のぷっくりしたのはミルクポットと言って、これがある人は男女構わず人気があるそうです。
たらこ唇は愛情豊かな証拠。上唇は愛したい願望、下唇は愛されたい願望なので、どっちがより厚いかでその人の願望が表れるそうです。
唇の薄い人は辛抱強く忍耐力があるらしいです。これは幼少時に我慢する時に唇を噛み締めるという行為が影響してそうです。
などなどと読むだけで勉強になりました。
印象に残ってるのは小泉元総理。筆者によると彼は昔は狐顔だったそうな。でも、総理就任時には顔が四角くなって牛顔になってたそうです。
狐顔は人を騙すので信用が置けないけれど、牛顔は粘りもあってやりたい事をやり抜くそうで政治家に多い顔なのだそうです。なので、その筆者は長期政権を予感されてました。
オウム真理教の教祖やトルシエ監督や朝青龍やらとと多岐に渡って人物を挙げて占ってられました。
本当に面白くて為になっていたコーナーでした。
しかし、「ＦＯＣＵＳ」という雑誌は写真週刊誌という命題を負っている為、一般には公表してはいけない写真まで掲載しては販売停止を食らう事が度々有ったのでした。
未成年犯罪者の顔写真とか某政治家の子供（一般人）の顔写真とか。
そうなった時にいつも思っていたのですが、販売停止になった号に掲載されていた人相見コーナーで取り上げられていた人物は誰だったのだろうと。もしかして、期待していたあの人だったかもしれないと悔しくて堪らなかったです。
それにしても、理不尽だと思いませんか？公表されては困る人がいるのは判るけれど、その記事だけが本になってる訳じゃない。他の記事だって掲載されてたのですよ。他の記事を読みたかった読者の楽しみや他の記事を読みたい権利まで奪うことはないじゃないですか。
報道の自由とか肖像権の問題とかいろいろあるけれど、それとは関係ない記事を読む楽しみまで奪わないでくれと思いましたね。
そしてその内、その人相見コーナーの連載はなくなってしまい、やがて本自体も廃刊になってしまいました。
もし、今そのコーナーが継続していたら、現在の首相や閣僚達をどう見るかなぁとちょっと気になってつい思い出してしまいました。
でも、人相見は人間観察の視点から見ても面白いだろうなぁと思います。
それでは、これにて。

コメント 2

ＦＯＣＵＳって、廃刊になってたんですか。
結局、一度も読まず仕舞いでした・・・（＾＾；
by ぞぴー (2011-06-03 23:10) 

ぞぴーさん、FOCUSと似たような雑誌のFRIDEYはまだ発行されてますよ。
構成もよく似てましたし、こちらを読めばどんな本だったかは理解できると思います。
面白いかどうかは個人差によると思います。
それに、この記事のような人相見のコーナーはないようですし…ね。＾＾；
by 比翼　絲 (2011-06-05 15:32)