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「隠者」カードのシンパシー [タロットあれこれ]

このカードって、不思議と若い人に人気あるのですよね。
描かれている人物は、老人 なのに、です。[目]
話を聞いてみると、どうやら自分をこのカードに重ねているようです。
暗くてオタクっぽくて引き篭もり的な感じが共感しちゃうのでしょうか。
あるいは、研究者っぽい所が、勉強に打ち込んでる自分と重なるのでしょうか。
隠者のカードの人物は、手元に灯りを灯し、暗い中を自分の足元のみを照らしています。
これは、自分自身への問い掛けをしてるのでは、と思えてなりません。
若者って、未来が無限にあるのに、意外に視野が狭いのですよね。
もっと色んな可能性があるのを見ればいいのに、と思うのですが、若者は若者なりに、足元を固めないと何も出来ないと思ってるようで、自分自身への問い掛けに必死なようです。
自分自身への探求。[パスワード]
これこそが「隠者」の意味でもあり、若者達が求めているものなのでしょう。
それ故に、若者はこのカードに共感してしまうのではないでしょうか。

この「隠者」のカードに描かれている人物は、オールド・ワイズマン―老賢人―ではないかと思っております。
ワイズマンとは、ユング心理学でのアニムス―男性原理―を更にランクを上げた存在、―父性原理―の象徴とも呼ばれています。
ほら、ファンタジーものの小説や映画に、森の奥や辺境の地に住んでいる老人が出て来るケースをよく目にしないでしょうか?
「スターウォーズ」のヨーダ様のような。[ドコモ提供]
その老人は、大抵偏屈で人嫌いでしかし物知りで深い知識を持っています。
主人公に知恵を授け、修行の相手となったり、時には主人公が目を背けていた事実を突き付けたりもします。
ファンタジーものにおいては、なくてはならないファクターです。
その役割は、擬似的な父親の役を果たしてると言っていいでしょう。
それは、占星術においての土星のような存在感を持っているようです。
このカードが若者に人気があるのは、自分を重ねているだけじゃなく、そうした父親的な存在、父性原理を求めているのでは、とも思えて来るのです。

このカードは暗そうに見えても、その小さな灯りが安心感を与えてくれます。
それは、まるで灯台のようにも感じられます。[ぴかぴか(新しい)]
若い時分は、いろんな事で迷ったり悩んだり躓いたりの繰り返しです。
明るすぎる光よりも小さな灯りの方が安心するのかもしれませんね。[かわいい]

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タグ:タロット
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